ブランド戦略
Brand Identity Framework
Brand Pyramid
┌────────────┐
│ Purpose │ なぜ存在するか
├────────────┤
│ Values │ 何を大切にするか
├────────────┤
│ Personality│ どんなキャラクターか
├────────────┤
│ Positioning│ 市場でどこに立つか
├────────────┤
│ Expression │ どう見え、どう聞こえるか
└────────────┘
Tone of Voice Spectrum
ブランドの声のトーンを4軸で定義する:
| 軸 | ← | → |
|---|---|---|
| Formality | カジュアル | フォーマル |
| Energy | 落ち着いた | エネルギッシュ |
| Humor | 真面目 | ユーモアあり |
| Authority | 親しみやすい | 専門的 |
Messaging Architecture
Brand Promise(ブランドの約束)
└── Pillar 1: [価値提案1]
│ └── Proof Point: [根拠]
│ └── Proof Point: [根拠]
└── Pillar 2: [価値提案2]
│ └── Proof Point: [根拠]
└── Pillar 3: [価値提案3]
└── Proof Point: [根拠]
Copy Writing Principles
PAS Framework(Problem-Agitate-Solve)
- Problem: 読者が抱える課題を明確に示す
- Agitate: その課題を放置した場合の痛みを具体化する
- Solve: 解決策としてのプロダクト/サービスを提示する
AIDA Framework
- Attention: 注意を引くヘッドライン
- Interest: 興味を深める具体的な情報
- Desire: 欲求を喚起するベネフィット
- Action: 明確なCTA
見出しの4Uルール
- Useful(有用): 読者にとって役立つか?
- Urgent(緊急): 今読む理由があるか?
- Unique(独自): 他にない切り口か?
- Ultra-Specific(超具体的): 数字や具体例があるか?
ブランド定義の重要性
ブランドは大企業だけのものではない。ブランディングは中小企業やベンチャーにこそ重要。 ほとんどの製品にはブランドが存在し、顧客はブランドで選んでいる(例: ビールは200〜300円の製品だが、各社で全くブランドが異なる)。
媒体とブランドの関係 — 食べログ vs ホットペッパー
似たサービスでも、対象顧客と提供価値が全く異なる:
- 食べログ: CGM型(顧客が口コミを投稿)。味や雰囲気を重視する高級志向の顧客が多い
- ホットペッパー: クーポン・割引中心。「できるだけお得に利用したい」という顧客向け。チェーン展開の居酒屋が多い
→ 同じ飲食店でも、ブランドに合った媒体選択が必要。利用すべき店や対象顧客は全く異なる。
失敗事例 — グルーポン
エンドユーザー(消費者)にとってよいサービスだからといって、店舗にとってその顧客がよい顧客であるかどうかはわからない。初回割引で来店した顧客のうち、常連になった顧客は少なかった。顧客の選択は、1つのサービスの成否を決めるほどに重要。
オンリーワン戦略
Appleの「Get a Mac」キャンペーンに見るように、ナンバーワンになれない製品や企業はオンリーワンを目指すべき。 「PCの中でどれを選ぶか?」の前に「PCを買うか、Macを買うか?」という選択をさせることで、他の製品と比較する前に顧客がMacを選んでくれる可能性が生まれる。 キーメッセージを設定し、「この製品がどのような点で他の製品と比べるまでもなく優れているのか」を主張していかなくてはいけない。
ブランドを作る事例
- Facebook: 当初ハーバード大学の学生限定にしたことで「ハーバード出身者だけが使えるSNS」としてブランドを定義し、正しい顧客のみにアピールできた
- Google: 採用広告に数学の難問を掲載し、解ける人間だけが応募できる仕組みに → ターゲットを明確に絞ったブランディング
- Apple: 1983年「1984」CM(Advertising Age誌「10年で最高のコマーシャル」)、「Get a Mac」キャンペーン → 「MacはPCとは違う」というメッセージ
ブランディングとは、自社のビジネスにとって必要な顧客にターゲットを絞ってリーチするための方法。
Competitive Positioning
Positioning Canvas
For [ターゲット顧客]
Who [ニーズ/課題]
Our [プロダクト名] is a [カテゴリ]
That [主要ベネフィット]
Unlike [主要競合]
We [差別化ポイント]
競合分析の原則
- 競合によってビジネスの評価や価格は大きく変わる(例: 富士山山頂のペットボトル500円、ホテルのルームサービスのコーラ1,000円)
- 競合がいないマーケットは需要もない。競合を把握し、その存在から学ぶ必要がある
- 「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」(『孫子』)— デジタルマーケティングには常に競合が必要
- 競合として勝ちやすい/勝ちにくいのはどこか? を考える
- 検索数の多いキーワードで勝つ自信があれば検索中心、既存Webサイトが狙っていない小さなキーワードで集客する方法もある
競合のトラフィック分析
SimilarWebなどのツールで競合サイトのトラフィック構成(検索・ダイレクト・リファラル・ソーシャル・メール・表示広告)を分析し、集客ファネルの優先順位を把握する。
Category Design
市場のカテゴリを自ら定義する戦略:
- 既存カテゴリの問題点を明確にする
- 新しいカテゴリを命名する
- そのカテゴリの評価基準を自社に有利に設計する
- カテゴリの伝道者になる
ソーシャル時代のブランディング
ブランディングの変化
- SNSにより、感情が共振する構造に変化
- 「共感」を呼ぶことが重要に
- チャネルが増え、クリエイティブの数が爆発的に増加(多産多死)
- 刺さればどこまでも広がる(バズ)
- 時代を「つくる」から、社会の変化に「乗る」意識へ
マス広告の変化
- ストーリーとソーシャル性 — ストーリーがあり、共有したくなる広告
- 巻き込む — 受け手が参加・発信する構造
- 一対一対多 — ブランド→個人→その先の多数へ伝播
これからのブランドに求められること
- いち早く市場の変化に気づくこと
- 社会課題を捉えること
- 過去を知り流れを読むこと
- 当事者性を持つこと — 他人事ではなく自分ごととして語る